国内の石膏需給
2023年、日本国内で流通した石膏は約700万トンでした。
需要量は減少傾向ですが、供給量がそれを上回る勢いで減少する見込みです。
用途別の需要量は
石膏ボード 416万トン
セメント 155万トン
その他 114万トン
輸 出 16万トン
主に建設資材関係の業界で使われています。
一方の供給は、国内品482万トンで不足分214万トンを輸入で補っている状況です。
※単年では需給差が発生していますが、在庫等で調整されているとご理解ください。
国内供給の発生工程別内訳は
電力 267万トン
リン酸 7万トン
非鉄製錬 100万トン
酸化チタン 35万トン
フッ酸 11万トン
その他 62万トン ※リサイクル含
となっており、電力由来の石膏供給量の比率が高い環境となっています。
カーボンニュートラル達成に向けて発電種別比率の変化が見込まれており、電力由来の石膏発生量の減少量がどの程度になるのかが気になる所です。
次回は石膏発生の仕組みをもう少し細かく見ていきます。