石膏の色

石膏と聞いて多くの方が想像する色は「白」ではないでしょうか。

天然の純度の高い石膏は「白」や「透明(クリスタル)」な物もありますが、多くの石膏は含まれる不純物の影響で色がついています。

化学石膏だと分かり易く、電力会社で発生する石膏には燃料由来の灰分を含んだ「グレー」、酸化チタンは鉄分が多く「茶色」といった具合です。

硫黄酸化物と炭酸カルシウムとを反応させて石膏を生み出しますが、石膏生成には酸化還元工程が入ることから、不純物も酸化されて色が着くケースが多く、石膏に混入する不純物によって色づき具合が変わります。

電力会社の石膏で、発電設備の稼働変動が激しいとベージュ〜茶色に変色することがあります。長らく配管の錆を拾ったことが要因ではと言われてきていましたが、通常品と着色品で微量成分を分析しても含有量に違いがないことが殆どでした。最近では原燃料に含まれる「微量の金属類が酸化して色付く」との考え方に落ち着いてきています。

最終製品に影響しない「色」について寛大であって欲しいところです。

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