石膏のリサイクル
廃棄石膏ボードから石膏分を取り出して、再資源化する取り組みが継続的に行われています。国内で発生する石膏が減少する中、環境配慮の面でも積極的に行われることが望ましいですね。
基本は新築現場で発生する石膏ボード端材及び解体現場で発生する廃石膏ボードの再資源化ですが、陶器製造で発生する廃型の活用も行われています(このコラムでは回収石膏と呼称します)。
具体的な取り組みとしては
・石膏ボード原料として10%+αを配合
・回収石膏を焼成して無水石膏にし、地盤改良材の混和物として利用
・回収石膏を焼成して半水石膏にし、地盤改良材の主材として利用
・回収石膏をそのまま(二水石膏)地盤改良材の混和物として利用
・回収石膏を肥料の主材・混和物として利用
・回収石膏を焼成して半水石膏に、水を加えて再び二水石膏として原料化(結晶の大型化)
・回収石膏(CaSO4)からCaOと取り出して、二酸化炭素を固定化し炭酸カルシウムを製造
・回収石膏利用率100%の石膏ボード製品の製造
色々と活用方法が開発されていますが、解体系石膏ボードの回収量が想定程に伸びていないように感じます。適正な処理費が計上されて、継続的な廃石膏ボード処理が行われることが大事ですね。