石膏とは

石膏とは 硫酸カルシウムと 水で組成された鉱物で、水との関わりを理解することが必要になります。

石膏と聞いて「水を混ぜると固まる粉」と思い浮かぶ方が多いのですが、この粉は 二水石膏 を原料とした 焼石膏(半水石膏)

という製品です。

硫酸カルシウムと結びついている 水 の量により、石膏には以下の形態があります。

名称組成
二水石膏CaSO4・2H2O
半水石膏αCaSO4・1/2H2O
β
無水石膏Ⅱ型CaSO4
Ⅲ型

別の機会に詳述しますが、半水石膏2種とⅢ型無水石膏は二水石膏を原料として製造されているもので、まずは二水石膏とⅡ型無水石膏(以下 無水石膏)について見ていきます。

石膏はどのように得ることができるのでしょうか

鉱山を採掘して得られる天然鉱物と、化学産業等で副生もしくは合成されて作られています。

前者を「天然石膏」、後者を「化学石膏」と呼びます。

・天然石膏、化学石膏ともに二水石膏と無水石膏が存在

・天然石膏は必要に応じて採掘することから目的生産物

・化学石膏は主生産品の副産物として発生する 副生石膏と、目的生産物として化学合成されている合成石膏が存在

これまでの話しをまとめると以下のようになります。

石膏二水石膏CaSO4・2H2O天然石膏
副産石膏
合成石膏
半水石膏αCaSO4・1/2H2O二水石膏が原料の製造物
β
無水石膏Ⅱ型CaSO4天然石膏
副産石膏
合成石膏
Ⅲ型CaSO4二水石膏が原料の製造物

今日のところは、石膏には 二水石膏 と 無水石膏 があることを記憶に残してください。

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